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東京オペラシティで谷川俊太郎展 現在に焦点当て暮らしと作品紹介、トーク企画も

東京オペラシティアートギャラリーで開催されている「谷川俊太郎展」、会場の様子

東京オペラシティアートギャラリーで開催されている「谷川俊太郎展」、会場の様子

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 東京オペラシティ(新宿区西新宿3)アートギャラリー(TEL 03-5777-8600)で現在、「谷川俊太郎展」が開催されている。

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 現在、86歳の谷川俊太郎さん。1952(昭和27)年に詩集「二十億光年の孤独」でデビューした谷川さんは、詩作のほかに「鉄腕アトム」の主題歌や「マザーグースのうた」、「ピーナッツ」の翻訳、市川崑(こん)監督による映画「東京オリンピック」の脚本など、幅広い仕事を手掛けてきた。

 同展は、詩人の現在に焦点をあて、谷川さんの暮らしの周辺をさまざまに紹介するもの。広報担当者は「長い間、幅広く膨大な仕事を手掛けられてきた谷川さんのすべてを見せるのは難しいと思った。そこで2007年に発表された『自己紹介』という、谷川さんが自らの言葉で自分自身を紹介した詩を中心にした展示を試みた」と話す。

 会場に設営された20本の柱には、20行からなる同詩の1行1行が書かれている。「例えば詩の1行目『私は背の低い禿頭(とくとう)の老人です』という柱には、等身大の谷川さんのポートレート写真を展示している」と担当者。

 ほかに、詩に出てくるキーワードに合わせ、実際に谷川さんが日常生活の中で使っているものを自宅から借りて言葉とともに展示している柱もあるといい、
「『工具類』という言葉が出てくる柱には、谷川さんのアンティークラジオのコレクションと共に、自宅で使っている工具類を展示している。暮らしの周辺を紹介しながら、谷川さんの詩が生まれる環境にも触れられるような展示になれば」とも。

 影響を受けた「もの」や音楽、家族写真、大切な人たちとの書簡、コレクション、谷川さん自らの撮影による暮らしの写真など、展示は多岐にわたる。併せて音楽家・小山田圭吾さん(コーネリアス)、インターフェイスデザイナー・中村勇吾さん(tha ltd.)とのコラボーレションも展示するほか、小山田さんと谷川さんによる開催記念対談も。

 「当展のための書き下しの詩も展示している。谷川さんの言葉はわかりやすく、どの世代の方もいつかどこかできっと触れた経験があるのでは。子供から年配の方まで幅広く足を運んでもらえたら」と呼び掛ける。

 開館時間は11時~19時(金曜・土曜は20時まで。最終入場は閉館30分前まで)。月曜(祝日の場合、翌火曜)、2月11日休館。入場料は1,200円。大・高生800円。3月25日まで。

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