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小田急電鉄が最先端モビリティーに関する共同研究 慶応大キャンパスで実証実験

実験車両として使われる日野ポンチョ型をベースにした自動運転実験車(SBドライブ協力)

実験車両として使われる日野ポンチョ型をベースにした自動運転実験車(SBドライブ協力)

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 新宿に本社を構える小田急グループの小田急電鉄は、神奈川県中央交通(平塚市)と慶応義塾大学(港区)と共同で、6月1日から藤沢市にある同大学湘南藤沢キャンパスで、自動運転技術の実証実験第1弾を行うと発表した。

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 三者は2017年12月、最先端技術に関わる研究や地域の活性化などに関する連携協力協定を締結。同実験はこれに基づいて、同キャンパスと最寄り駅を結ぶバス路線での自動運転を目指して行うもの。

 担当者は「複々線などの完成などに取り組んできた当社は2018年4月、2020年度までの3年にわたる『中期経営計画』を策定した。その中で次世代の新しい『モビリティ・ライフ』もテーマに掲げている。今回の自動運転バスの実証実験もその一環として行う」と話す。

 同キャンパス内に往復約500メートルのルートを設定し、実験車両を走行させる同実験。自動運転バスが走行できる環境であることの技術的確認をはじめ、同技術に対する学生、教職員などの理解の醸成と、走行に関するオペレーション上の課題の把握に努める。

 「既存の枠に止まらない新たな移動手段の在り方が求められる中、自動運転技術をはじめとする次世代のテクノロジーを生かした新しいモビリティーサービスを実現できれば。電車、バス、タクシーなど当グループ会社が提供する多様なモビリティーを、お客さまにより選びやすく、より分かりやすい方法で提供できるようにグループ全体で推進していけたら」とも。

 同大学は、自動運転車両を始め、先端モビリティーに関する研究教育の実績があり、その成果を同キャンパス周辺地域に展開することで、最先端技術を前提とした次世代型まちづくりへの寄与を目指す。

 10日には次世代モビリティに関するフォーラム「自動運転技術が変える新たなモビリティとは~自動運転バスがキャンパスを走る~」を開催、実験車両の試乗会も実施する。

 「行きたい時に行きたい場所に行ける、より安心で快適な街づくりの推進を目指したい」と意気込みを見せる。

 同10日まで。

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