デンマーク家具の巨匠、ハンス・J・ウェグナーの追悼展

思い思いにウェグナーの家具を楽しむ来場者の様子

思い思いにウェグナーの家具を楽しむ来場者の様子

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「OZONEプラザ」(新宿パークタワー3階、TEL 03-5322-6500)で6月14日から、デンマークを代表する家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーの追悼展「THANK YOU for WEGNER」が開催されている。

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 1914年デンマーク出身のウェグナーは10代から木工を学び、アルネ・ヤコブセンのもとで働いた後1946年に独立。1949年に発表した「ラウンドチェア」は、米国で「椅子の中の椅子」と評され、世界的な名声を得た。同時期に発表した「Yチェア」は生産台数70万脚以上のロングセラーとなった。

 18世紀の中国の椅子をデザインのモチーフに、デンマークの伝統を受け継いだ木工技術で、500種類にのぼる作品を発表してきた同氏は、1951年にミラノ・トリエンナーレグランプリを受賞するなど、各国のデザイン賞を数多く受賞。作品は世界各地の美術館や公共機関に収蔵されており、木工職人としての的確な構造力と、シンプルでありながら美しくモダンな造形感覚は、世界各地のデザイナーや作家に影響を与え続けている。今年1月26日、92歳で逝去。

 会場では、同氏デザインの家具30種類を、デザイナーや建築家など各界のクリエーター28人から寄せられた追悼メッセージとともに展示している。追悼メッセージは、中西元男(デザインコンサルタント)、喜多利之(デザイナー)、深澤直人(プロダクトデザイナー)、島崎信(武蔵野美術大学名誉教授)、ニコライ・バーグマン(フラワーデザイナー)の各氏など、ウェグナーのデザインに影響を受けたクリエーターや建築家から寄せられたもの。展示作品は、直接触れたり腰掛けることも可能で、作品によっては注文購入も可能。

 同ビル5階のショールーム「ノルディックフォルム」では、ウェグナーと密接な関係にあった家具工房で現在製作されているウェグナー仕様のアイテム約30点を販売するほか、1階「chair cafe(チェアーカフェ)」では、アルネ・ヤコブセン、フィリップ・スタルク、アルヴァ・アアルト、深澤直人、吉岡徳仁、妹島和世+西沢立衛(SANAA)など国内外のデザイナーやウェグナーが製作した椅子で軽食を楽しむことができる。営業時間は8時~19時(土曜・日曜・祝日は10時~18時)。

 開場時間は10時30分~19時。水曜休場。入場無料。7月10日まで。

リビングデザインセンターOZONE

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