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福島の子どもたちによる絵画展「3月11日の、あのね。#4」今年も新宿で開催

1階ホールの「The Art Car」(左)と「大てんらんかい」(右)

1階ホールの「The Art Car」(左)と「大てんらんかい」(右)

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 NPO法人「3.11こども文庫」は、新宿駅南口の全労済ホール スペース・ゼロ(渋谷区代々木2、TEL 03-3375-8741)にて、東日本大震災で被災した福島県相馬市の子どもたちが描いた絵画などを展示するアートイベント「3月11日の、あのね。#4」を開催している。

絵手紙を通じて東京と福島の子どもたちをつなぐユニークなポストアート

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 版画家の蟹江杏(かにえ あんず)さんが中心となって活動する同NPOは、子どもたちの絵画展やワークショップ、講演会など、アートを通じた復興支援を全国各地で行っている。

 第4回の「3月11日の、あのね。」展は、これまで発表してきた子どもたちの作品と、東京のアーティストが制作した作品のコラボレーションがメインとなる。「絵を描いた子たちは震災当時小学校3年生で、この4月から中学生になる。今回はこれまでの活動を見つめ直す内容で、都会の子どもたちに向けて『震災について改めて考えよう』というメッセージを発信する」と蟹江さんは話す。

 1階ホールでは、蟹江さんとBMWのコラボレーション車両「The Art Car」や、子どもたちと東京のアーティストが描いた作品を展示。地下1階展示室では、同NPOのこれまでの活動やアーティストの作品を紹介する。「3.11ふくしまそうまの子どものえがくたいせつな絵展」が行われるギャラリー内には、アーティストが制作したユニークなポストを設置。会場に用意された画材で絵手紙を書いて投函すると、福島の子どもたちに届く仕組みだ。このほか、映像アーティストによる震災をテーマにしたミニ映画上映やワークショップなども行われる。

 震災から4年が経過し、人々の記憶や関心が徐々に薄れていくのを、日々の活動を通じて感じているという蟹江さんは、「(寄付やボランティアなど)支援の手も確実に減ってきている。来年は5年目を迎えるので、また新しい視点でアプローチしていかなければ」と話す。

 各展示時間は11時~19時(最終日は17時まで)。1階ホール「大てんらんかい」は12日まで。展示室は18日まで。その他の展示は22日まで。入場無料。

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