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新宿のSOMPO美術館で山下清展 生誕100年記念、生涯と画業伝える

「長岡の花火」 1950(昭和25)年 貼絵 山下清作品管理事務所蔵 ©Kiyoshi Yamashita/STEPeast 2023

「長岡の花火」 1950(昭和25)年 貼絵 山下清作品管理事務所蔵 ©Kiyoshi Yamashita/STEPeast 2023

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 画家・山下清の展覧会「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」が6月24日、新宿のSOMPO美術館(新宿区西新宿1)で始まる。

「パリのサクレクール寺院」 1962(昭和37)年 貼絵 山下清作品管理事務所蔵 ©Kiyoshi Yamashita/STEPeast 2023

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 1922(大正11)年に東京の浅草で生まれた山下清。12歳の時、千葉県の養護施設「八幡学園」に入園し、授業の一貫として行っていた「ちぎり絵」をきっかけに、ちぎった色紙の切り口を使って微妙な色の階調を出したり、こより状の紙片で細部を表したりするなど、独自の技術を磨いたという。18歳から32歳まで15年にわたる放浪生活を経て、1954(昭和29)年、新聞に画家として報道されたことをきっかけに制作活動に専念する。

 生誕100年を記念して開く同展では、代表的な貼り絵作品のほか、子ども時代の鉛筆画、後年に手がけた油彩、陶磁器、ペン画などを展示する。「山下清の誕生-昆虫そして絵との出合い」から、「学園生活と放浪への旅立ち」「画家・山下清のはじまり-多彩な芸術への試み」など5章に分け、約190点を紹介する。併せて、旅に持参したリュックや着ていた浴衣などの関連資料も展示する。

 会場には1961(昭和36)年、山下が39歳の時にヨーロッパを中心に約40日間で12カ国を回った取材旅行を題材にした貼り絵やペン画で「パリのサクレクール寺院」「スイスの町」「ロンドンのタワーブリッジ」などの作品も紹介する。

 開催時間は10時~18時(最終入館は17時30分まで)。観覧料は一般=1,400円、大学生1,100円、高校生以下無料。月曜休館(7月17日は開館)。9月10日まで。

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