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新宿中央公園でセミの羽化観察会 羽化する様子を間近で

園内でセミの羽化を観察する参加者。

園内でセミの羽化を観察する参加者。

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 区立新宿中央公園(新宿区西新宿2、03-3348-6277 )で7月18日、24日、30日、同公園内のセミが羽化する様子を観察する「観察会」が開催された。同事業は、2012年から始まり、今年で11年目を迎えた。主催は、同公園内に位置する新宿区立環境学習情報センター エコギャラリー新宿。

新宿中央公園でセミの羽化観察会 羽化する様子を間近で

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 セミは、7月中旬から8月初旬の日没から約1時間後に羽化が始まる。そのタイミングを見計らって、参加者と一緒に園内の羽化するポイントを何カ所か巡る。担当者は、事前にセミが羽化しそうな園内のポイントや時間帯を調べ、毎年の観察会のデータも合わせ、適する日程や観察ポイントを決めていくという。

 今年は、コロナ禍のため定員を各回20人で抽選で決定、午後7時から8時頃まで催された。最初に同公園にある施設で、セミの生態等についてガイダンスを受けた後、外の公園へと移動し、羽化しそうなポイントを見て回る。

 企画・事業担当の片山さんは「『新宿』というと都心・高層ビル街のイメージがあり、参加された方々は、こんな都心でセミが羽化する様子が間近に見られるなんてと驚かれます。親子で参加される方が多いので、夏休みの自由研究のテーマにする子もいる。」と話す。
「同公園は、区立公園の中で789本と一番樹木数が多く、それに比例してセミもたくさん生息しているので、たくさん羽化が見られる。保護者の方にもセミの羽化する様子を直接観る経験を通して、新宿にもこんなに緑がたくさんある公園があり、その公園に生息するセミの生態に興味をもち、自分たちの住む地域にはどんな生態系があるんだろうと、環境のことを考えるきっかけになれば」と話す。
 「終了後のアンケートには、観察会の後はいつもは何気なく通り過ぎてしまう公園も、木々にセミの抜け殻があるか、他にも昆虫等がいるかどうか意識して見るようになったという声も聞かれて嬉しく思う」と片山さん。
 今年からの試みで、夏だけではなく、四季折々の「季節の生き物」を観察する会を企画しているという。「春は、園内のビオトープに生息するおたまじゃくしの観察会を行い、定員を超える希望者が集まった位反響があった。状況を見つつ、秋や冬も開催したい」と意気込む。

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