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新宿で友好都市の魅力伝える「伊那市フェア」 タカトオコヒガンザクラ鑑賞も

新宿駅東南口駅前広場に移植された「タカトオコヒガンザクラ」(写真は過去の様子)

新宿駅東南口駅前広場に移植された「タカトオコヒガンザクラ」(写真は過去の様子)

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 友好提携都市である長野県伊那市と新宿区の観光振興を目的にした「伊那市フェアin新宿2021」が3月19日・20日、サナギ新宿前イベントスペース(新宿区新宿3)で開催される。主催は両区市の観光協会。

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 かつて新宿一帯は、信濃国(現在の長野県)高遠藩主の内藤清成が徳川家康から拝領した領地で、現在の新宿御苑一帯には内藤家の江戸屋敷があった。江戸中期、その一部を返上し誕生したのが、新宿のルーツである宿場町「内藤新宿」である縁から、新宿区は1986(昭和61)年、旧高遠町(現在の伊那市)と友好提携を宣言した。

 2006(平成18)年、高遠町と伊那市、長谷村が合併して、伊那市が誕生したことをきっかけに同区は伊那市と友好提携を宣言し、以降さまざまな交流事業を重ねてきた。その一環である「伊那市フェア」は2018(平成30)年に始まり、今回で4回目(昨年は中止)を迎える。

 新宿観光振興協会の担当者は「2014年(平成26)に当協会が設立され、その2年後に新宿駅東南口駅前広場に新宿観光案内所がオープンした際、伊那市から天下第一の桜といわれる『タカトオコヒガンザクラ』を寄贈いただき、広場に移植した。フェアは人通りの多い新宿で、互いの街の魅力を伝えられたらと桜の開花に合わせて始めた」と振り返る。

 新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮したイベント形式で、伊那市観光名所のパネル展示、動画上映を行うほか、新宿区の桜の名所を紹介する。例年実施してきたセレモニー、物産展、フードの販売などは行わず、「クイズにこたえて伊那市の名産品を当てよう」と題した特別企画を行う。クイズは当日会場内に表示するQRコードからスマホなどで参加できるもので、伊那市に関するクイズに5問全問正解すると、抽選で50人に「大地と名水の恵みセット」「世界大会受賞店のお菓子セット」などを進呈する。

 担当者は「今年はすでに小ぶりで赤みを帯びた可憐なタカトオコヒガンザクラが開花し始めていて、イベント当日には満開になるかもしれない。貴重な桜を楽しみつつ、新宿で伊那市の魅力を感じてもらえたら」と呼び掛ける。

 開催時間は11時~18時。

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