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小田急電鉄、新ダイヤでの運行開始 複々線工事完成

複々線化完成を祝う式典の様子

複々線化完成を祝う式典の様子

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 小田急電鉄は3月17日から、進めていた複々線工事の完成に伴い新ダイヤでの運行を開始する。

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 新宿を起点に小田原線、江ノ島線、多摩線の3つの路線を有する同電鉄。複々線化事業は、上下線を各2本ずつ計4本の線路にするもので、東北沢~和泉多摩川間の10.4キロで実施している。最後の工事区間である世田谷代田~東北沢間1.6キロが2017年度末に完成した。

 同事業は街の分断や交通渋滞を解消する東京都の連続立体交差事業と一体となり進めてきたものでもあり、現在、事業区間内にあった39カ所の踏切も全て廃止された。複々線化により、急行・準急などが各駅列車に影響されることなく分けて走らせることができるようになるほか、各駅停車も通過待ちがなくなり、所要時間の短縮が可能になった。列車も増発され、都心に向かう列車は、これまでの混雑時1時間で最大27本から36本となり、これに伴い混雑率もやや圧迫感のある192%から、新聞や雑誌を楽な姿勢で読むことができる160%程度に低減するようになるという。

 担当者は「町田駅から新宿駅までは最大12分短縮して37分。新宿~小田原間の所要時間も5分短縮し最速59分と、1時間を切った。特に朝のラッシュ時間には複々線化が最大に活用され、通勤通学の混雑が緩和されたり、利用してくださる方の朝の時間が少しゆっくりと使えたりできるようになるのでは」と話す。

 今回のダイヤ改正に合わせ、千代田線直通列車が増発し、都心中心部への利便性が拡大するほか、新型ロマンスカー・GSEも運行を開始する。展望席16席を両先頭車両に配置、展望席前面窓には大型の1枚ガラスを用いた同列車は、新宿から箱根まで眺望が楽しめるという。休日の箱根方面のアクセスも向上することで、観光地がより近くなり、住まいのエリアも広がるのではと期待される。

 担当者は「鉄道だけでなく、今後も駅を中心とした広がりのあるまちづくりを推進し、『日本一暮らしやすい沿線』を目指したい」と話す。

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