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江戸の宿場「内藤新宿」をテーマに講座・ワークショップ 区が開催へ

街歩きは人気で応募が集中するという(前回実施時の様子)

街歩きは人気で応募が集中するという(前回実施時の様子)

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 新宿区立四谷図書館・四谷地域センター(新宿区内藤町、TEL 03-3351-3314)などで9月29日から、江戸時代の甲州街道にあった宿場「内藤新宿」をテーマとした講座やワークショップが開催される。主催は新宿区教育委員会。

内藤とうがらしと江戸野菜を使った料理ワークショップの模様

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 内藤新宿は1698(元禄11)年、高遠藩内藤家当主・清成の下屋敷北側に誕生した甲州街道の宿場。現在の「新宿」の名はこれに由来する。下屋敷で栽培されていた八ツ房種のトウガラシは周辺の農家でも栽培が奨励され、江戸野菜の一つ「内藤とうがらし」として親しまれた。

 四谷地域の関連イベントは、こうした歴史や文化を広く継承することを目的に、区立図書館による地域住民への情報発信の一環として2011年度から開催されている。

 今年は、内藤新宿の歴史と四谷地区内の民衆信仰をテーマにした展示をはじめ、NHK「ブラタモリ」にも出演した階段研究家、松本泰生(やすお)さんが、鉄道の発達を中心に新宿の発展について解説する講座、テレビ朝日「タモリ倶楽部」にも出演した「東京スリバチ学会」会長の皆川典久さんを講師に迎え、地形から四谷の今昔をひもとく街歩きイベントなどを実施。内藤とうがらしや江戸野菜を使った料理のワークショップなども行う(申し込みは終了)。

 同館担当者は「図書館の日々の活動をPRするとともに、地域で暮らす方たちに街のことを深く知っていただくことで地元への誇りを醸成していきたい」と話す。「四谷は地形だけでなく、住んでいた人たちの構成や風俗によっても町ごとの雰囲気が異なり、それが今の各町会の特徴にも表れている。図書館がこうした多様性を伝えていき、地域の人たち一人一人が外に向けて情報発信するときの話題にしていただければ、おもてなしの際の『武器』になるのでは」とも。

 関連イベントは11月11日まで。講座や街歩き、ワークショップは全て予約制。街歩き「地形から見る四谷の今昔」は希望者多数につき図書館での申込枠は終了しているため、共催である「外濠市民塾」の告知ページで申し込みを受け付けている。参加無料。問い合わせは同館(TEL 03-3341-0095)まで。

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