視力2000!“人類の新しい眼”アルマ望遠鏡のプロジェクト展、コニカミノルタプラザで開催中

アルマ望遠鏡が観測したおうし座HL星の様子を紹介する平松さん

アルマ望遠鏡が観測したおうし座HL星の様子を紹介する平松さん

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 新宿東口のコニカミノルタプラザ(新宿区新宿3、TEL 03-3225-5001)ギャラリーB・Cで、特別企画展「宇宙に挑む人類の“眼”アルマ望遠鏡プロジェクト展」が開催されている。

砂漠に設置された66台のパラボラアンテナからなる電波望遠鏡

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 アルマ望遠鏡は、チリ北部・標高約5000メートルのアタカマ高地に設置された、66台のパラボラアンテナからなる巨大電波望遠鏡。同展は、東アジア、北米、ヨーロッパが参画して宇宙誕生の秘密や生命の起源を探る国際共同天文学プロジェクトを、国立天文台(三鷹市)の協力のもと中継映像やパノラマ写真、模型などで紹介する。

 会期中の6日に、アルマ望遠鏡が“視力2000”に相当する史上最高解像度で、おうし座HL星を取り囲む塵の円盤を撮影することに成功。同展ではこれを受け、急遽関連写真やパネルを制作、追加で展示した。

 9日にはアルマ望遠鏡の広報担当である理学博士の平松正顕さんによるスペシャルLIVEトーク「地球のウラからこんばんは」を実施。平松さんは今回の快挙について「生まれて100万年という“赤ちゃん星”の周りで惑星が育っているのがはっきりと確認できて、私も含め天文学者の誰もが唖然とし、非常に興奮している。これによって天文学は観測・理論の両面で大きく研究が進んでいくと考えられる」と語った。会場では天文ファンなど約50人の参加者が平松さんの話に熱心に耳を傾け、またSkypeを通してチリにあるアルマ望遠鏡の現地スタッフとテレビ電話を楽しんだ。

 視力2000というのは「東京から大阪に落ちている野球のボールが見分けられるレベル」と平松さん。今後アルマ望遠鏡はさらなる改良が加えられ、視力6000には達するという。

 開催時間は10時30分~19時。期間中無休。入場無料。24日まで。

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