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西新宿で「アノニマス・ライフ 名を明かさない生命」展-米朝アンドロイドも

「3D形体の顔と3つのテクスチャー(肌)が,微妙な差異をもって重ね合わせられている」という、渡辺豪さんによるアニメーション作品「アエウム」 2009-12年 Courtesy of ARATANIURANO

「3D形体の顔と3つのテクスチャー(肌)が,微妙な差異をもって重ね合わせられている」という、渡辺豪さんによるアニメーション作品「アエウム」 2009-12年 Courtesy of ARATANIURANO

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 西新宿の東京オペラシティ内にあるNTTインターコミュニケーション・センター(新宿区西新宿3、TEL 0120-144199)で現在、「アノニマス・ライフ 名を明かさない生命」が開催されている。

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 ロボット工学の一部ではSF映画に登場する人造人間「アンドロイド」の一歩手前のものが開発され、バイオテクノロジーやクローン技術の発達より生殖医療技術が急速に発達している昨今。同展では、そうした名付けることのできない生命を「アノニマス・ライフ」と位置付け、それを手掛かりに、「機械と人間を分ける自明であったはずの『生』の意味を問い直すとともに、テクノロジーの進歩が新たな光を当てたセクシュアリティやアイデンティティーの問題をはじめ,私たちの社会の中に遍在する多様な揺らぎ、境界、そしてその侵犯をめぐる作品を紹介している」と同館広報担当者。

 会期中、展示替えも含めて8組の作家による作品を展示。フランスのアーティスト、オルランさんのパフォーマンスを記録した写真8点のほか、落語家で人間国宝の桂米朝の容姿や動きを、特殊メークやモーション・キャプチャーなどの技術を駆使してコピーしたという、ロボット工学者の石黒浩さんによる「米朝アンドロイド」(展示は2013年1月14日まで)、サイボーグやジェンダーなどをテーマに作品を発表するアーティスト、スプツニ子!さんの最新作「菜の花ヒール」のインスタレーションなどを展示している。

 関連イベントとして、齋藤達也さんによるパフォーマンス「模像と鏡像-美容師篇(へん)」(12月19日15時~)、齋藤さんと石黒浩さんによるアーティスト・トーク(1月19日15時~、当日先着70人)などを予定している。

 開催時間は11時~18時。入場料金は500円(高校生以下無料)。休館日は月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)など。2013年3月3日まで。

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